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One Fine Day

音楽/映画/本/旅行/ジムの話から日々の些細なことまで
思いついたことを思いのままに書いてます
本 『書店猫ハムレットの跳躍』


アリ・ブランドン 著 越智 睦 訳

ハードなミステリーばかりを読んでいると、たまにはちょっと違う趣向のミステリーを読んでみたくなる。そんなときは、コージーミステリー。ミステリーではあるけど、ハードボイルドとは違って、温かみがあってほっこりする。私のにとって初のコージーミステリーは『書店猫ハムレットの跳躍』。

ブルックリンの書店に黒猫。これだけでも好奇心をかき立てられる。面白そうじゃないか!さらには、一見、紳士そうに思えた人が犯人? なんだか、身近で起きてもおかしくないような設定に、本当は途中からなんとなく展開がわかってしまってはいたものの、ドキドキ感を減らすことなく読める。登場人物も、みんないい。温かい人との繋がりみたいなものも感じられる。ミステリーというところでは、書店オーナーの主人ダーラが、殺人事件現場にばったり遭遇してしまって、犯人探しに乗り出すんだけど、それがその後の彼女の危機につながるってとこ。さらには、書店猫のハムレットが見事な活躍をしてくれるもんだから、猫好きとしてはひいき目に見ても、猫ってそういうとこあるよね、みたいな思いを持って読んでいける。内臓ドバーとか、全身切断みたいなグロテスクな描写がひとつもないのもありがたい。ただ、後半で、ハムレットーーーー!!と叫んでしまいそうになるところがあって、そこで涙腺が崩壊しそうになっとりして。

今回、初のコージーミステリーだったけど、こういう人情みたいなものが感じられるほっこりミステリーもいいものだなって思えた。次回作は3月あたりに出版されるようなので、これも絶対読みたい。
| 本のハナシ | 00:35 | comments(0) | trackbacks(0) | |
本 『ジキルとハイド』


有名な古典小説『ジキルとハイド』の新訳を読んだ。"ジキルとハイド"のタイトルは知ってたけれど、読むのは実は初めて。内容も、多重人格の代名詞ということも知らなかった。知らないというのはちょっと恥ずかしい。『フランケンシュタイン』もそうだったけど、なんとなくしか知らない、あるいはまったく知らない古典を、新訳が出たのを機に読んでみようと思った。むかし読んだ人よりも、知らない人にこそ手に取ってもらいたい、新訳を出す意味ってそこなのでしょう。

百ページほどの薄い本だったけど、内容は濃かった。ずっと風景は暗いままで、光が射さないかんじ。本当に内容を知らなかった私は、けっこうな衝撃を受けた。知らないで衝撃を受けるのが珍しいくらいだと思うけれど。最後のジキル博士の手記、そしてハイドに乗っ取られてしまって迎える結末、なんとも哀れで悲しいし、重い。

それにしても、古典の原文って、さぞかし難しいものなんだろうなと、読みながらついついそんなことを考えてしまった。
| 本のハナシ | 18:05 | comments(0) | trackbacks(0) | |
本 『ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集』


村上春樹さんの10章から成る紀行文集。ボストンやギリシャの島やアイスランドなど、興味深いところばかり。トスカナのワイナリーやキャンティ・ワイン、それにまつわる話の「白い道と赤いワイン」は、さすが本場だなあと羨ましい気持ちでいっぱいになったし、猫好きにはたまらないギリシャのスペッツェス島とミコノス島はすごく魅力的(もちろん風景や島の雰囲気も)だなあとすごく行ってみたい気持ちになった。それもこれも村上さんの柔和な語り口が魅力を倍増させてるんじゃないかと思う。風景は色を持って頭に浮かぶし、風の匂いもしてくるよう。人との関わりはどれも温かい。収録されている写真も情緒があって素敵。あとがきにある「旅っていいものです」の一言が、この紀行文集を読んでとても強く伝わってきた。もちろん、村上さんだからという特別な出会いや経験はあるんだろうけど。次に旅行に行く時は、ちょっと心に余裕を持って過ごしてみようと思った。たっぷり楽しめて、ちょっとだけ一緒に旅したような気分になれる作品だった。
| 本のハナシ | 21:04 | comments(0) | trackbacks(0) | |
本 『悲しみのイレーヌ』


『その女アレックス』の著者ピレール・ルメートルのデビュー作で、アレックスにも登場したカミーユ・ヴェルーヴェン警部が初登場する作品。読み終えて残ったのは、胸が痛くなるほどの切なさだった。犯人の特定も難しく、事件解決の糸口がなかった猟奇殺人がカミーユの機転で事件の真相と犯人へと結びついていき、解明と犯人逮捕まで間近かと思われたのに、第一部の終わりで、自分がここまで読んできたものはなんだったのかと思ってしまう展開に。これがルメートル流のどんでん返しなのでしょう。それにしても…と失望してしまう展開。今回の作品では、機転が効いて、判断力と行動力は的確で、部下思いのカミーユはとても魅力的に書かれてる。アレックスでは残虐性ばかりが印象に残ってしまった。この作品も残虐すぎて読むに耐えない部分はあるけれど、カミーユやほかの登場人物に人間味があり、それぞれのストーリーがきちんと描かれているし、予想外の展開が衝撃的で切なすぎて、アレックスよりも面白かった。

| 本のハナシ | 22:50 | comments(0) | trackbacks(0) | |
本 『我が家のヒミツ』




奥田英朗の家族シリーズ第3弾『我が家のヒミツ』。心がポカポカして、著者の言葉を借りれば「鼻の奥がツン」ときた6編。こういうことが本当に起こってるのかもしれないなと思わせる、本当にごく普通のそれぞれの"我が家"の話。相変わらずユーモアがあるし、どれもちょっとだけドラマチックでほろりと泣かせるところがあって、さすが奥田英朗は魅力的!と改めて思う。『妻と選挙』のN木賞作家の夫は、もしや奥田氏本人のこと?と、読んだ人全員が思ったことだと思う。編集者とのやりとりは妙にリアリティがあり過ぎて、もうご本人としか思えない。こういうところも面白い。『手紙に乗せて』は、人を思う優しさと気遣いにジンとくる素敵な話。『妊婦と隣人』は、ちょっとサスペンスっぽいところが面白い。とにかく気持ちよく、スルスルっと一気に読めた。久しぶりの奥田ワールド、やっぱりしっくりきて心地いい。

| 本のハナシ | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
本 『フランケンシュタイン』


メアリー・シェリー著 芹澤 恵訳

読んだことがなかった『フランケンシュタイン』を、新訳が出たのを機に読んでみた。まずは、"フランケンシュタイン"という名前が実は怪物の名前ではなく、その怪物を創造した博士ヴィクター・フランケンシュタインの名前であったことに驚く。そして、この話がただの怪物ものではなく、孤独な怪物と、それを造り上げてしまったことで思いも寄らない悲劇に巻き込まれていく博士の、壮絶で悲しみに満ちた話だということにも驚いた。怪物は名前もつけてもらえず、容姿の醜さから人々から虐げられ孤独のどん底に追い込まれていく。本当は愛情と友情と温かな触れ合いを求める優しさを持った怪物なのに、努力も空しく、無慈悲に浴びせられるひどい仕打ちの数々。博士のときに傲慢で利己主義とも思える言動で、怪物への同情は強くなる。誰か怪物を助けてあげてほしい、そんな思いにかられる。最後の章の怪物の語りは、胸が張り裂けそうになるほどの切ない。全編がほぼ語りの手法をとっているので、臨場感に溢れていて、その時々のそれぞれの感情や状況をすごく自然に感じることができるし、こちらの感情にも強く訴えかけてくる。怪物の数奇な運命、 孤独と悲しみと心の叫びが、この本の魅力になってると思う。最後のページで泣けた。
| 本のハナシ | 22:46 | comments(0) | trackbacks(0) | |
本 『陽気なギャングは三つ数えろ』


9年ぶりに帰ってきた、陽気なギャング4人組!絶体絶命なんて言っても、この4人なら絶対大丈夫。そうは思いながらも、大丈夫じゃないかもと思わせながらの二転三転する展開がスリリングで、たまらなく面白い。ページを捲る手が止まらずに一気読み。ありがたい、伊坂幸太郎節炸裂、大満足の第3弾。久遠、村瀬、饗野、雪子の4人の濃くて独特のキャラクターも歳は取っても中身は変わってなくて、思わずニヤニヤと笑ってしまう。前2作を読んでなくても楽しめるけど、読んでおいたほうが登場人物の役割がはっきりわかって、楽しさは倍増すると思う。知的さとウィットに富んだ会話そして驚きの発想と展開はいちいち面白く、軽快な文体で陽気なギャングの世界に引っぱり込まれる。一気に読み過ぎちゃって、一気に陽気なギャングロスに突入。もう一度、『陽気なギャングが地球を回す』と『陽気なギャングの日常と襲撃』を読み直しちゃおう。






| 本のハナシ | 22:58 | comments(0) | trackbacks(0) | |
本 『職業としての小説家』


これまでほとんど読んだことがない(あっても『アンダーグラウンド』くらい)村上春樹氏の小説を読んでみたい。この本を読んですごくそう思った。なんで今まで読まなかったのか(家には全作品があるのに)は、自分でもよくわからない。読みたいと思えたのが、自分でもなんだか無性に嬉しかった。
この本を読んでる時、実際にご本人が語ってるような感じがして、そして、そのソフトで控えめな語り口がとても心地よくて、ゆっくりと読んでいった。この時間を終わらせたくないなという気持ちがすごくして。この本にはいろんな思いや経験が、かなりざっくばらんに書いてあって、すごくおもしろい。村上春樹ってこういう人なんだって、これですべてがわかるわけじゃないけど、その人柄を少しでも知ることができるのも嬉しい。だって、人となりや、さまざまな物事をどう考えているのか(特に話題の賞についてなんかは)、どんな風に小説を完成させていくのか、やっぱりいろいろとすごく興味深い作家だから。これを読んでから小説を読むと、この本のことを思い出して、このことを言ってたのか!なんて思うところもあったりして面白いかもしれない。
さて、どの小説から読もうかな。

| 本のハナシ | 18:40 | comments(0) | trackbacks(0) | |
本 『地球の中心までトンネルを掘る』


ケヴィン・ウィルソン (著) 芹澤 恵 (翻訳)

11編からなる短編集。どれもが個性的で、ちょっと不思議なストーリー。読みながら思わず笑ってしまったり、切なすぎて涙がこぼれそうになったり、怖くて背筋がゾゾッとしたり。なんだろう、それぞれの話の登場人物に寄り添っちゃうというか、身近な存在に感じちゃうというか、どこかちょっと自分も共感できるところがあって、みんな放っておけなくなる。愛しさを感じる。
思春期のモヤモヤや葛藤を描いた「モータルコンバット」や「ゴー・ファイト・ウィン」は、彼・彼女の幼さと初々しさがくすぐったくなる。がらくたと思われるようなものを展示してるおかしな博物館が舞台の「あれやこれや博物館」は、発想も話の展開も面白いしほのぼのする。「ツルが舞う家」は、母が遺した〈楢の木屋敷〉を巡って、ゲームのためにツルをひたすら折る仲の悪い兄弟のドロドロした話なのに、とても美しい映像が浮かぶ印象的な話。11編のどれも、発想がユニーク。柔らかくてほのぼのとした文体と雰囲気で読みやすい。一編読み終わるたびに、ふーっと息がこぼれて、しばらく余韻が続く。なんとも素敵な話ばかり。


| 本のハナシ | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) | |
本 『偽りの楽園 上・下』
 

『チャイルド44』『グラーグ57』『エージェント6』のレオ・デミドフ三部作の著者トム・ロブ・スミスの新作『偽りの楽園』(上・下巻)。 

イギリスに住むダニエルが、スウェーデンに移住した父親から母親が心を病んだと連絡を受けるところから話は始まる。その息子ダニエルのもとに母親がやってくる。上巻は、その母親の語りで終始する。両親のスウェーデンへの移住の本当の理由、そこでの生活ぶり、人間関係、母親の過去、衝撃的な告白。その母親の語り口にぐいぐいと引き込まれ、彼女の動作や息づかいまでが感じられるようだった。凄まじい緊張と不安がずっと続く。下巻では、ダニエルが母親に対して決断を下す。そして真相を求めてスウェーデンに向かう。そこでは母親の証言とは違う事実を突きつけられる。いったい、誰を、何を信じればいいのか。混乱と不安でいっぱいになりながら、でも話がどうなっていくのか気になり過ぎてページを捲る手が止まらなかった。とにかく母親の鬼気迫る独白の迫力と説得力が凄まじく、ぐいぐいと話に引きずり込まれた。終盤でそれまで続いていた緊張が少しずつほぐれていき、読み終わった時にはほっとした気持ちになった。地味に淡々と綴られているのに、読ませる、引き込む力がすごい!傑作。
| 本のハナシ | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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